静岡銀行、金融犯罪対策にAI導入!企業情報データベースと連携し、不正取引を早期発見へ
2025-07-09

日本経済新聞
静岡銀行は、金融犯罪対策を強化するため、企業情報データベースを提供するシンプルフォームと実証実験を開始しました。AI技術を活用し、不正取引の早期発見と監視の効率化を目指す取り組みです。
金融犯罪の脅威と静岡銀行の対策
近年、巧妙化する金融犯罪の手口は、企業や個人に大きな損害を与えています。静岡銀行は、こうした状況を踏まえ、より高度な金融犯罪対策を講じる必要性を感じていました。そこで、シンプルフォームとの連携による実証実験を通じて、新たな対策の可能性を探ることにしました。
シンプルフォームの「シンプルモニター」とは?
シンプルフォームは、全国約500万社の企業の独自情報を収集・提供している企業です。その中核となるサービスが「シンプルモニター」です。このサービスは、企業の重要情報や属性が変更された際に自動で通知するもので、不正取引の兆候をいち早く察知することができます。
実証実験の目的と期待される効果
静岡銀行とシンプルフォームの連携による実証実験は、以下の目的で実施されます。
- 疑わしい口座の早期発見:シンプルモニターの情報を活用し、不正取引に関与している可能性のある口座を早期に特定します。
- 監視の効率化:デジタル技術を活用することで、従来の監視体制を強化し、より効率的な監視を実現します。
- リスク管理の高度化:金融犯罪のリスクをより正確に把握し、適切なリスク管理体制を構築します。
この実証実験を通じて、静岡銀行は、金融犯罪対策の強化だけでなく、顧客の資産を守り、安全・安心な金融サービスを提供することを目指しています。
今後の展望
今回の実証実験の結果を踏まえ、静岡銀行は、さらなる金融犯罪対策の強化策を検討していきます。AI技術の活用は、金融業界全体の課題であり、静岡銀行は、この分野での取り組みを積極的に推進していく方針です。
静岡銀行の取り組みは、地域経済の活性化にも貢献することが期待されます。金融犯罪を抑制することで、企業や個人の経済活動を保護し、地域社会の発展に寄与します。