ネット証券の不正取引を劇的に減少!多要素認証(2段階認証)の義務化が効果を発揮

2025-07-15
ネット証券の不正取引を劇的に減少!多要素認証(2段階認証)の義務化が効果を発揮
ブルームバーグ

ネット証券の不正取引、深刻な被害が拡大

金融庁の発表によると、今年1月から6月末までの期間で、ネット経由での証券口座乗っ取りによる不正売買被害が、なんと5710億円に達しました。これは、個人の資産を脅かす深刻な問題であり、早急な対策が求められていました。

多要素認証の義務化で不正取引が大幅に減少

こうした状況を受け、金融庁は証券会社に対し、ネット取引における多要素認証(2段階認証)の設定を義務化するよう指導しています。一部の証券会社が既に導入していた多要素認証ですが、その効果は目覚ましいものがあります。

6月末時点で多要素認証の設定を必須とした証券会社では、不正取引金額が5月に比べて1724億円も減少、381億円にまで抑えられました。これは、多要素認証が不正アクセスを防ぎ、安全な取引環境を構築する上で非常に有効な手段であることを示しています。

多要素認証とは?なぜ重要なのか

多要素認証とは、IDとパスワードに加えて、もう一つの認証要素(例えば、スマートフォンへの認証コード送信、生体認証など)を組み合わせることで、より安全性を高める認証方法です。たとえIDとパスワードが漏洩した場合でも、もう一つの認証要素がなければ不正ログインは難しくなります。

ネット証券を利用する際は、必ず多要素認証の設定を行いましょう。ご自身の資産を守るために、セキュリティ対策は必須です。

今後の展望:より強固なセキュリティ対策へ

金融庁は、今後も不正取引対策を強化していく方針です。多要素認証の義務化に加え、AIを活用した不正検知システムの導入など、より高度なセキュリティ対策が求められるでしょう。投資家一人ひとりがセキュリティ意識を高め、安全な取引環境を維持していくことが重要です。

ポイント

  • ネット証券の不正取引被害は深刻
  • 多要素認証の義務化が不正取引減少に貢献
  • 多要素認証はID・パスワードに加えて、別の認証要素が必要
  • セキュリティ意識を高め、安全な取引を

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