ドル円、5か月ぶりの円高!NY市場で一時1ドル146円台に - 米雇用統計が減速シグナル

2025-03-07
ドル円、5か月ぶりの円高!NY市場で一時1ドル146円台に - 米雇用統計が減速シグナル
読売新聞

ドル円相場、5か月ぶりの円高水準に!NY市場の動向と今後の展望

7日のニューヨーク外国為替市場では、対ドルの円相場が一時、1ドル=146円台まで上昇し、昨年10月上旬以来の5か月ぶりの円高・ドル安水準を記録しました。この変動は、米景気の減速懸念と日本銀行の追加利上げ観測という2つの要因が複合的に作用した結果と言えるでしょう。

米雇用統計が示す減速の兆候

今回の円高の背景には、米労働省が発表した2月の雇用統計の結果が大きく影響しています。統計によると、非農業部門の就業者数の伸びが市場予想を大幅に下回りました。この結果は、これまで好調を維持してきた米国の労働市場の過熱感が和らいでいることを示唆しており、市場参加者からは米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止や、さらには利下げの可能性も観測されるようになりました。

日本銀行の利上げ観測も円高要因に

一方、日本国内では、日本銀行が金融政策の正常化を進める中で、追加利上げの可能性が依然として残されています。この観測も、円を買う動きを後押しし、円高に繋がったと考えられます。日銀の政策変更に対する期待は、今後も円相場の変動要因の一つとなるでしょう。

専門家の見解と今後の展望

市場アナリストは、今回の米雇用統計の結果を受けて、FRBが利上げを停止し、年内の利下げに動く可能性が高まると見ています。この場合、ドル高圧力が弱まり、円高がさらに進む可能性があります。しかし、今後の経済指標や金融政策の動向によっては、円安に転じる可能性も否定できません。

投資家は慎重な姿勢を

ドル円相場は、今後も様々な要因によって大きく変動する可能性があります。投資家は、市場の動向を注意深く見守り、リスク管理を徹底しながら、慎重な投資判断を行うことが重要です。

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