テキサス州洪水で犠牲者52人、子供27人不明…「警告時間ほぼなし」の悲劇
2025-07-06
読売新聞
テキサス州を襲った未曾有の大洪水、犠牲者52人に
アメリカ南部テキサス州で4日に発生した大規模な洪水により、5日までに州中部の5郡で少なくとも52人の死亡が確認されました。行方不明者は40人を超え、救助隊による捜索活動が急ピッチで進められています。
特に深刻な被害を受けたカー郡では、グアダルーペ川の氾濫により、地元当局は記者会見で、子供15人を含む43人の死亡を確認。さらに、川沿いのキャンプ場でサマーキャンプに参加していた子供27人が行方不明になっていると発表しました。このキャンプ場での犠牲者の多さに、地域社会は深い悲しみに包まれています。
「警告する時間がほとんどなかった」
カー郡の当局者は、今回の洪水について「警告する時間がほとんどなかった」と語っており、想定外の急激な水量の増加が、甚大な被害につながったことがうかがえます。住民たちは、突然の洪水に翻弄され、避難の遅れが多くの命を奪ったと考えられています。
救助活動と今後の課題
現在、州兵や連邦政府の支援を受けながら、救助隊は行方不明者の捜索を続けています。また、被災者のための避難所が設けられ、食料や水、医療支援などが提供されています。しかし、広範囲にわたる浸水により、ライフラインの寸断やインフラの破壊が深刻な状況です。
今回の洪水を受けて、テキサス州では今後の防災対策の見直しが急務となっています。気象警報の精度向上、避難経路の整備、河川堤防の強化など、再発防止のための対策が求められています。特に、気候変動の影響による異常気象への備えは、喫緊の課題と言えるでしょう。
今後の情報
引き続き、最新の被害状況や救助活動の進捗状況を報道します。被災された方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願っております。