嗅覚の衰えは人生の質を低下させる? 嗅覚不全予防とフレイル対策に特化した「オルファクトリーフレイル学会」設立

2025-07-07
嗅覚の衰えは人生の質を低下させる? 嗅覚不全予防とフレイル対策に特化した「オルファクトリーフレイル学会」設立
毎日新聞デジタル

嗅覚の衰えは人生の質を低下させる? 嗅覚不全予防とフレイル対策に特化した「オルファクトリーフレイル学会」設立

嗅覚の重要性が再認識される中、新たな学会が設立

近年、高齢化社会が進む中で、嗅覚の衰えが健康全般に与える影響が注目されています。嗅覚は、食事の楽しみ、危険を察知する能力、そして記憶や感情と深く結びついており、その機能低下は生活の質を大きく損なう可能性があります。

嗅覚の衰えとフレイルの関係

嗅覚の衰えは、加齢に伴う生理的な変化だけでなく、フレイル(虚弱)の進行とも密接な関係があることがわかってきました。フレイルとは、加齢に伴い心身の機能が低下し、健康と失調の間の状態を指します。嗅覚の機能低下は、フレイルの初期症状の一つとして捉えられ、早期発見と対策が重要視されています。

「オルファクトリーフレイル学会」の設立目的

このような背景を受け、嗅覚の重要性を広く社会に啓蒙し、嗅覚の衰え予防やフレイル対策に取り組むことを目的として、「オルファクトリーフレイル学会」が設立されました。この学会は、嗅覚研究の最前線で活躍する研究者や医療従事者、そして関心を持つ一般の方々が集まり、嗅覚と健康に関する知識の普及、研究の推進、そして実践的な対策の提案を目指します。

代表理事は同志社女子大学 杉原百合子教授

「オルファクトリーフレイル学会」の代表理事には、高齢者看護学が専門の杉原百合子・同志社女子大学教授が就任しました。杉原教授は、長年にわたり高齢者の健康と福祉に関する研究に取り組んでおり、今回の学会設立を通じて、嗅覚の重要性を広く社会に伝え、より豊かな人生を送るための情報を提供していくことを期待されています。

今後の展望

「オルファクトリーフレイル学会」は、今後、学術会議やセミナーの開催、情報発信などを通じて、嗅覚と健康に関する研究を推進し、嗅覚の衰え予防のための具体的な対策を提案していく予定です。嗅覚を大切にし、健康的な生活を送るためのヒントが満載の学会の活動にご期待ください。

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