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オリンピック選手を輩出する名門、山梨学院大学レスリング部で痛ましい事故が起きた。5月、10代の男子部員が、大麻成分を含むとみられるクッキーを摂取した後、寮の2階から転落。頭骨を折るなど、重傷を負ったという。山梨学院大学や関係者への取材で明らかになった。

事態は、別の部員3名がインターネット上でクッキーを購入したことに端を発する。そのクッキーを男子部員が食べた後、寮内で転落事故が発生した。大学側は、男子部員を含めた4名を一定期間の公式戦出場自粛とした処分を下した。

捜査関係者によると、クッキーには大麻成分が含まれている可能性が高いという。山梨学院大学は、今回の事態を受け、部内での薬物使用に関する再発防止策を講じる方針を固めている。レスリング部員たちは、今回の事故を教訓に、改めてルール遵守の重要性を認識する必要があるだろう。

今回の事故は、学生アスリートが直面する可能性のある問題の深刻さを浮き彫りにした。スポーツにおけるドーピング問題は、競技の公平性を損なうだけでなく、選手の健康にも悪影響を及ぼす。山梨学院大学レスリング部をはじめ、全てのスポーツ関係者が、薬物問題に対する意識を高め、未然防止に努めることが求められる。

今後の捜査の進展と、山梨学院大学レスリング部の再建が注目される。