公務員の職権乱用!親族のマイナンバーを不正収集か 所沢市職員を逮捕、全国初

2025-07-10
公務員の職権乱用!親族のマイナンバーを不正収集か 所沢市職員を逮捕、全国初
朝日新聞

埼玉県警察は10日、所沢市上下水道局職員の田中海斗容疑者(31歳、東京都八王子市在住)をマイナンバー法違反(職権乱用収集)の疑いで逮捕しました。公務員が職権を濫用してマイナンバーを不正に収集した容疑で逮捕されるのは、全国で初めての事態です。

田中容疑者は、所沢市上下水道局で勤務しており、職務上知りうる情報であるマイナンバーを、自身の親族のために不正に収集した疑いが持たれています。「親族の個人番号を集めたかった」と容疑を認めています。

なぜ職権乱用で逮捕されるのか?

マイナンバー法では、マイナンバーを収集できる要件が厳格に定められています。公共の利益のためなど、限定的な場合にのみ収集が認められており、個人の個人的な目的で収集することは明確に禁止されています。今回の田中容疑者の行為は、この法律に違反するものであり、重大な犯罪として扱われています。

逮捕に至った経緯

県警生活経済課によると、田中容疑者の不正なマイナンバー収集の疑いが浮上し、捜査が開始されました。職務上知りうる情報へのアクセス権限を不正に利用し、親族のマイナンバーを収集していたことが判明。逮捕に至るまでの経緯は、慎重な捜査によって明らかになりました。

全国初となる逮捕、今後の影響

公務員が職権を濫用してマイナンバーを不正に収集した容疑で逮捕されるという事態は、全国で初めてです。この事件は、公務員の倫理観や情報セキュリティに対する意識の重要性を改めて浮き彫りにしました。マイナンバー制度に対する国民の信頼を損なう可能性もあり、今後の影響が懸念されます。

今後の捜査の行方

現在、県警は田中容疑者がどのような目的で親族のマイナンバーを収集したのか、他に共犯者がいないのかなど、捜査を進めています。今回の事件を教訓に、マイナンバー制度の保護体制を強化し、再発防止策を講じることが求められます。

この事件は、マイナンバー制度をめぐる新たな課題を提示しており、今後の動向が注目されます。

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