トランプ氏、ブラジルへの関税50%発動!ルラ大統領は「誰にも支配されない」と反論 - 米国とブラジルの貿易摩擦激化

2025-07-10
トランプ氏、ブラジルへの関税50%発動!ルラ大統領は「誰にも支配されない」と反論 - 米国とブラジルの貿易摩擦激化
読売新聞

ドナルド・トランプ前米大統領が、ブラジルに対し8月1日から50%の関税を適用すると発表し、波紋を呼んでいます。これは、以前の「相互関税」の10%から大幅な引き上げであり、ブラジル国内で起きたクーデター未遂事件など、ボルソナロ前大統領に対する不満が背景にあると見られています。

トランプ氏は自身のSNSでブラジル宛の書簡を公開し、関税措置の理由を説明しました。しかし、ルラ大統領は「ブラジルは誰にも支配されない」と強く反発し、ブラジルが自国の主権を守る姿勢を示しています。

トランプ氏の関税発動の背景

今回の関税措置は、トランプ氏がボルソナロ前大統領時代からブラジルとの貿易関係に不満を抱いていたことが要因の一つと考えられます。特に、ボルソナロ前大統領がクーデター未遂などの罪で起訴されたことは、トランプ氏にとって大きな問題視されたようです。

トランプ氏は、ブラジルが米国からの製品に対して不公平な貿易を行っていると主張しており、今回の関税措置は、そのような不均衡を是正するためのものと解釈できます。

ルラ大統領の反論と今後の展望

ルラ大統領は、今回の関税措置に対し、「ブラジルは誰にも支配されない」と断固とした姿勢を示しました。これは、ブラジルが外国からの干渉を受けず、自国の利益を守るという強い決意表明と言えるでしょう。

今後のブラジルと米国の貿易関係は、ルラ大統領の外交戦略によって大きく左右される可能性があります。ルラ大統領は、多様な国々との関係を強化し、ブラジルが国際社会においてより重要な役割を果たすことを目指していると考えられます。

貿易摩擦の激化と世界経済への影響

今回の米国の関税措置は、ブラジルとの貿易摩擦を激化させる可能性があります。これは、両国間の経済的な損失だけでなく、世界経済にも悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、ブラジルは主要な農産物輸出国であり、米国の関税措置は、ブラジルの農産物の輸出に大きな打撃を与える可能性があります。また、米国もブラジルからの輸入に依存している部分があるため、関税措置は米国の消費者に価格上昇をもたらす可能性があります。

今後の両国間の交渉が、世界経済にどのような影響を与えるか、注目されます。

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